会社員の資産運用は投資信託が最強説

最近では老後の生活に2000万円が必要と言われています。何か資産運用を始めようと考えている人は、少なくないと思います。

株、FX、不動産に手を出す方もいると思いますが、忙しい会社員の方なら、細かい運用に気が回らず、時間も取りにくいのではないでしょうか?

私も不動産以外は手を出しましたが、結局は投資信託が一番ではないかと考えています。それも、手数料が安いネット証券の投資信託です。

なぜなら、毎月の投資金額をきめて運用しておけば「ほったらかし」でも、貯金しておく以上の利率が確保できます(もちろんリスクはあります)。

昨今の新型コロナウィルスの影響で、大きく経済が落ち込みましたが、それでも着実に値上がりして定期預金の利率以上は可能となっています。

まずは、余裕資金の中から少額投資から考えてはいかがでしょう。

ドルコスト平均法

投資信託は長期で行うのが基本です。

「ドルコスト平均法」を使って、長期的にコツコツ投資するだけでお金を増やせる確率が高まると言われています。

ドルコスト平均法とは、投資信託や株価に関係なく、定期的に同じ金額を投資してリスクを分散する方法で、相場の変動に関わらず大きな損失を回避できる方法です。

相場が高い場合は購入数が少なくなりますが、反対に相場が安い場合には購入数が多くなります。

そうすることで、購入単価を低く抑えることができ、値上がりした時の利益幅が大きくなります。

具体的な例を挙げてみましょう。下記の例では毎月2,000円で投資信託を購入する場合と、毎月3口で同じ投資信託を購入した場合を取り上げます。

定期買付と口数買付の比較

定額買付は毎月同じ金額を投資に充て、その金額で買える口数を購入すること。よって、毎月変わる投資信託の値段によって購入数が変わります。

口数買付は、毎月同じ口数の投資信託を購入すること。投資信託がいくらになっても、毎月同じ口数を購入します。

投資信託の価格 1,200円 1,100円 投資信託を少なく購入
700円 800円 投資信託を多く購入
毎月の投資額(定額) 2,000円 2,000円 2,000円 2,000円 合計投資額

8,000円

購入単価

8,000円÷8.7口=919円

購入数 1.6口 2.8口 1.8口 2.5口 合計購入数

8.7口

毎月3口購入 3,600円 2,100円 3,300円 2,400円 合計投資額

11,400円

購入単価

11,400円÷12口=950円

購入数 3口 3口 3口 3口 合計購入数

12口

上記の表から購入単価は毎月定額で購入した方が、投資信託の単価は安くなることが分かります。価格が下がっている時は口数を多く、上がっている時は口数を少なく買い付ける方法です。

価格が下がっている時はなかなか人間の心理的に買えないので、自動に購入してくれるのも一つのメリットとなります。忙しい会社員も「ほったらかし」で安心です。

ただし、この方法も万全ではありません。相場が下がっていく右肩下がりのなかでは「ナンピン※」を繰り返しているだけで利益は得られません。そのための対策は何ができるでしょうか?

※ナンピン:買った株が予想に反して値下がりした場合に、追加で買ってしまうこと。初心者がやってはいけない手法と言われている。

リスク分散

一つの対策としては、購入する投資信託の中身を吟味してリスク分散させることです。

具体的には日本株だけを扱っているものだけではなく、外国株や債券なども組み込まれたものを選ぶことです。

そのことにより、日本の景気が落ち込んでも外国株や債券などが、補ってくれる場合があります。

以前の記事でも書きましたが、投資信託の運用スタイルは大きく分けて2つの種類があります。一つはインデックス型、もう一つはアクティブ型です。

インデックス型とは

市場全体に広く分散投資する。日経平均などの指数に連動して同じ値動きをするように運用されている投資信託。機械的な運用なので、信託報酬(運用コスト)が安いのが特徴です。

アクティブ型とは

投信を扱う各社の方針に沿った独自の手法で運用される投信。指標には連動せずにそれよりも大きく上回る成績を目指す。調査などの手間がかかるので、信託報酬は高めとなる。実際の成績は投資信託によって差が大きい。

まだ慣れない初心者の方は、インデックス型を中心に選んだほうが安心です。

投資対象の選択

より具体的に商品タイプを見ていくと投資対象とするものが「どこ」で「なに」に投資するかを選択する必要があります。

「どこ」は投資対象を日本国内、先進国、新興国の3つに分けられます。リスクとリターンは日本国内から順に高くなります。

「なに」は株、リート※、債券が挙げられます。リスクとリターンは債券から順に高くなります。

※リートとは複数の不動産(ビル、商業施設、マンションなど)に投資して、賃貸収入や不動産売買による利益を還元するもの。

リスクとリターン
投資対象「どこ」 日本国内 先進国 新興国
投資対象「なに」 債券 リート

これらをどうやって組み合わせるかが、リスクを低くするコツとなります。

おすすめはバランス型と呼ばれる投資信託(投信)です。一つの投信で分散投資ができるので、100%株の投信よりも値動きが安定し、値動きによってバランスの調整も自動にやってくれます。

おすすめはバランス型

予め複数の商品が組み込まれているタイプ。

一つの投資信託に日本株、先進国株、新興国株、国内債券、海外債券、リートなどが組み込まれているもの。組み合わせの比率によって成績の差が出る。商品によって、組み合わされる割合が決まっている。

上記の商品Aと商品Bでは、組み合わせの中身と比率が異なっています。

債券の比率が大きい商品Aの方がリスクが小さく、株の比率が大きい商品Bの方がリスクは高くなります。

ただし、リターンはリスクが高い商品Bの方が大きくなりますので、状況に応じた方を選ぶだ方がよいでしょう。

ネット証券の比較

「iDeCo」や「つみたてNISA」を始めるにもどの商品(投資信託)を選べばよいのか初心者の方には悩みどころですよね。

最近のネット証券では、低額から始められるものも少なくありませんので検討してみてはいかがでしょうか。以下に簡単な比較を行いました。

一般NISA つみたてNISA iDeCo
株式売買手数料 取扱い投信本数 取扱い全投信本数 バランス型投信 取扱い全投信本数 バランス型投信
SBI証券 0円 約2620本 153本 70本 36本 8本
松井証券 0円 約1240本 152本 70本 11本 1本
マネックス証券 0円 約1150本 149本 66本 25本 3本
楽天証券 0円 約2630本 152本 69本 31本 8本

現在、私が使っているSBI証券は、業界の中で一番取扱い投信が充実しています。

投信のつみたてを毎月行っているなかで、新型コロナの影響で一時期はマイナス利率になりましたが、最近では銀行の定期預金に預けるよりは、よい利率(+6.2%)を得ています。

【確定拠出年金(iDeCo)専用】SBI証券

まとめ

以上のように、忙しい会社員の方は、時間をとられないほったらかしが可能な投資信託がおすすめです。

・初心者はインデックス型のバランスタイプの投資信託を選択して長期運用がおすすめ。

・リスクを考慮して、最初は余裕資金の中から少額投資をはじめる。

・定期預金以上の利率を確保でき、老後資金の基軸としてつかえます。

【確定拠出年金(iDeCo)専用】SBI証券

 

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